英検1級とTOEIC900点はどちらが難しい?

日本で英語の試験といえば、やっぱり英検とTOEIC。この記事では、2つの試験の難易度と実用性を比較検討していきます。

TOEICと英検の違い

結論からいうと、TOEIC900点よりも英検1級のほうが難しいです。

理由を挙げていくと、まずTOEICはリスニングとリーディングの2部構成です。スピーキング、ライティングがないため、自分から発信する能力が必要ありません。このあたりが、実用性がやや低いと言われる理由となっています。

ビジネス英語をテーマにしているため、ビジネスと関連付けできない語句や表現が出ないのも特徴です。このあたりも、実用性の低下の一因となります。

ただし、このあたりはTOEIC対策を体系化しやすい要因にもなっています。いわゆるテクニックのようなものも確立されているので、その気になれば比較的短期間で高得点を取れるようになります。

有名参考書の「金のフレーズ」などはこのTOEICの特性をよう研究した本ですね。「直前の技術」はTOEICのテクニックを突き詰めた参考書です。

ちなみに参考書ですが、かなりの当たり外れがあります。なぜかというと、過去問を公式では公開していないためです。せいぜい公式問題集なるものが何冊か出ている程度。ふだんどのような問題が出ているかは受験して記憶する意外に手段はないため、参考書の精度も著者によってかなりの差があります。評判の良い参考書を選ぶことが重要です。上で挙げた2冊あたりは定番参考書。

英検は高い実力が必要

一方、英検はライティング、スピーキング(面接)があります。これらの力は実務で英語を使うなら必須の力。英検の勉強の過程でこれらの力を身に着けられるのは大切なことです。これは短期間では身に付かないため、積み重ねが大事となってきます。

TOEICと比べると、テクニックのようなものも確立されていません。やはり普段からの勉強が必要となりそうです。

ちなみに英検は参考書事情もTOEICとは大きく異なります。TOEIC対策書は様々な著者・出版社が軍用割拠状態ですが、英検ははっきり言って旺文社一強です。実際の試験の制作にも関わっていると噂されるだけあって、その精度は素晴らしいの一言。はっきり言って旺文社の英検入門本+単語集+英作文参考書+面接対策本を何回も読めば対策は十分すぎるほどです。

通訳案内士

最後に、ついでに通訳案内士を紹介。

これは外国語で外国人に観光ガイドをするための資格です。英語のほかにも多数の言語があります。国家資格なので、英語の国家資格というレアな資格という面を持っています。

なお、英語で通訳ガイドを仕事にしたい場合は必ずしも通訳案内士資格は必要ではありません。以前は必須だったのですが、現在は法改正によって必須ではなくなっています。とはいえ持っていない通訳ガイドは需要が低いため、フリーで仕事をするなら実質必須と言っても良いでしょう。


 

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