通訳案内士試験とは?試験科目、難易度など

私は普段は通訳ガイドとして活動しています。通訳ガイドとは、外国人観光客向けに外国語で案内をするお仕事です。正確には通訳案内士といいます。

以前は業務において必須の資格でしたが、数年前に法改正があり必須ではなくなりました。ですが観光業界からすればできるだけ資格を持っている人を採用したいので、需要は変わらず高いと思います。また、通訳案内士と名乗れるのは有資格者のみです。(ボランティアの場合は

通訳案内士試験の概要

通訳案内士試験は語学系としては唯一の国家資格です。主催は政府の観光関係の機関であるJNTO。

2021年度全国通訳案内士試験

2021年については、施行要領公開が7月14日、願書受付が7月19日~8月18日。筆記試験が9月26日、口述試験 が12月12日でした。最終合格発表は2月4日。

試験科目は以下の通り。

  • 筆記試験(外国語、日本地理、歴史、一般常識、実務)
  • 口述試験(通訳案内の現場で必要とされるコミュニケーション能力)

外国語

外国語は複数の言語がありますが、やはりもっとも受験者が多いのは英語です。筆記と口述があり、筆記に(社会科系科目含めて)受かった人のみ後日の口述試験に勧めます。

ただし、実は筆記は多くの人が免除を受けています。英検1級またはTOEIC900以上であることを示すと、外国語試験の筆記が免除されます。通訳案内士試験を受ける人はどのみち英語の勉強をしていると思いますし、資格としての汎用性なども考えると先に英検やTOEICに挑戦してしまうのがおすすめ。

口述は事前に入念な勉強が必要となります。英検の二次試験とも似ていますが、話題が観光関係に限られるのが特徴です。日本文化(地理・歴史・その他幅広い知識)についての知識が、英語で問われます。

社会科系科目

油断できないのが社会科系科目。地理、歴史、一般常識などの社会科系科目が意外と難しいです。非常に細かい知識が問われるため、徹底した勉強が求められます。知識の深さとしては、地理と歴史については、中学と高校の間くらいのレベルという印象。ただ、観光関係に特化した問題が多いのが特徴です。 一般常識などは何でも出るので事前に過去問などでよく研究しましょう。

資格取得後

通訳案内士試験に合格後は、晴れて通訳ガイドとして働けるようになります。有名観光地で、外国からのお客様を案内するお仕事です。

もっとも、最初はどうやって始めればいいのかわからない人も多いと思います。

最初はある程度大きい通訳ガイド団体に登録し、そこからのアサインを受けるのが一般的です。もっともそういった大きな団体の多くは東京・大阪にあるので、地方在住のガイドさんは専業の方は多くはないようです。普段は旅行関係や語学関係の別のお仕事をしている方も多いですね。

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