2020年~2021年は、インバウンドがたいへん盛り上がると予想されていました。それに合わせて通訳の需要も増え、外国語の学習の機運もとても高まっていたと思います。
主な理由はもちろんオリンピックです。2020年を見据えて、各観光地や観光業界はおおいに盛り上がっていました。各自治体でも、通訳ガイドの育成にとても積極的でした。各地でガイド育成のためのセミナーなども行われていたようです。
ですがご存知の通り様々な事情により当初の予定通りにはいかなかったため、インバウンドも大きな影響を受けました。私も当初予定されていた外国人向けのツアーがなくなり、空いたスケジュールで国内旅行に関わっている時間のほうが長くなりました。
この国外旅行が意外と忙しく、意外と忙しく過ごすことになりました。地域レベル、あるいは全国レベルで様々なキャンペーンがあり、国内旅行がお得な状態となっていました。これを利用して国内で旅行を楽しんだ方も多かったです。ふだんは海外旅行をしているが、行けなくなったので国内を回っている人もかなりいたようです。国内旅行の添乗やガイドの需要も高まったので、普段は通訳ガイドの人でも、国内のガイドや添乗をしていた人も多いでしょう。
当時の国内旅行キャンペーンは通訳ガイドにとってもおおいにありがたく、下見をかねた旅行に行ったガイドさんも多かったように思います。私も翌年以降の勉強として、インバウンド需要がありそうな観光地をいろいろ回ったりしていました。同じ考えの人は多かったようで、出かけた先で別のガイドさんに会ったりもしました。また、ツアーの企画を考えたり、様々な準備をしていた人も多かったのではないでしょうか。ふだんはおろそかになりがちな、言語の学習にも時間を取れたと思います。
なお2021年は震災から十年目でした。本来であれば外国人観光客向けにも見学ツアーなどが予定されていたのですが、こちらは2022年以降に持ち越しになったように思います。
2022年に向けて
インバウンドの回復はまだ不透明ですが、最近になってちょくちょく問い合わせが来るようになっています。特にクルーズ船などは早くから申し込みを受け付けているので、2021年の秋くらいから私のような通訳ガイドにも各港でのガイドの依頼(というか打診)が来ています。
お客様がまた来れるようになることを見越して、準備をしておくのが大切になりそうです。
コメント