「通訳者・翻訳者になる本2023」イカロス出版 

「通訳者・翻訳者になる本2023」を読んだので感想を書きたいと思います。

この本はイカロス出版から毎年発売されている書籍です。通訳や翻訳になるために必要なことについて網羅的に解説しています。プロの通訳者・翻訳者へのインタビューも多く、これから目指そうとしている人にはとても参考になるはず。

本の構成としては、大きく分けて通訳編と翻訳編に分かれています。通訳は、その場の会話を訳して伝えること。翻訳は出版や翻訳などを非リアルタイムで訳すこととされています。

通訳はさらに細かいカテゴリとして「会議・ビジネス・政治の通訳」「放送通訳」「司法通訳」「エンタテインメントの通訳」「コミュニティ通訳」「通訳ガイド」が挙げられています。そしてそれぞれについて、どのような仕事か、どうやってなるのかが詳しく紹介されています。この中だと通訳ガイドはツアーガイドとしての側面が半分くらい入って来るので純粋な通訳とはちょっと違う気もしますが、一応それなりに詳しく解説されています。

翻訳については「出版翻訳」「映像翻訳」「産業翻訳」に分けられています。非常に専門性の高い分野のようです。

この本を一通り読んで感じるのは、スクールの重要性です。インタビューを受けている方の多くもスクール出身で、スクールに通うことを勧めています(インタビューを受ける人のセッティングがスクールによるものという事情もありそうですが)。

もちろん、スクール以外の方法でプロの通訳者・翻訳者になった例も紹介されています。現在プロとして活動している方はどのように仕事を得たのかという例が多数読めるだけでも価値のある本だと思います。

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